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DANCING FOR DREAMS /水戸バレエ研究所、そしてフィンランド国立バレエ団へ

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2007年 10月 12日

役作り

”ミルタ”について考えてみる。

振り付けはもちろん決まっているのだけど、
かなり自由なのだ。

各自、それぞれアプローチして欲しいと言われた。
自分がその動作を自然に感じなかったとしたら、
お客さんに伝わる訳がない。
手の動きに、目線に、その全てに意味を持たせろ、と。

一番思い悩んでいるのが、“NO”について。
ジゼルは、何度もやって来ては許しを請う、
どうかアルブレヒトを助けて欲しい、と。
本当に何度も来るから...

NOって言ったらNOなんだってば!

なんて思うくらい、聞き分けの悪いジゼル(苦笑)
NOにも色んな言い方がある。
どんな風に使い分けようか...

ギエム版のミルタは、人間。
女性的な、フェミニンさをかなり要求される。
死んでるけど、お化けじゃない。
冷酷でいて美しい女性、ただ、男と踊る事が好き。
生身の男を踊りに誘う。
死んでしまったら用はない、次の新しい生身の男を捕らえるだけのこと。
残酷なわけでもない、復習の念に突き動かされている訳でもない。

成熟した女性...

難しいんだな。
毎日、成果を求められる稽古、全く気が抜けない。
かなり緊張してる。
シルビイ、容赦ない!
とにかく、今日と違ったアプローチをしなければ。

う〜ん楽しくなって来た。

by makikirjonen | 2007-10-12 04:07 | フィンランド国立バレエ団


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