DANCING FOR DREAMS /水戸バレエ研究所、そしてフィンランド国立バレエ団へ

makijuha.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:フィンランド国立バレエ団( 94 )


2009年 10月 25日

初日


緊張の中
初日の幕が上がる
出の直前までカウントや振りを確認し合う姿
少なくとも
今までにはなかった事だ


みんなよくやったと思う
いつもと変わらずに
でもお客さんの反応は冷ややか
通常プレミアの観客は
盛り上がる事が多いというのに
こういう舞台はやりにくい


全体的に大きな失敗はなかったけれど
良い舞台だったと言うのは苦しい
特にスーパー速いテンポだった再終幕
全てのカウントにステップがあるような振付けなのに
あの速いテンポじゃたまったもんじゃない
お腹をすかせた攻撃的な白鳥が
もがいているように見えたんじゃないかなあ...


そして
お辞儀に登場したケネスには
ブーイングが出た
何に対してもクールなこの国フィンランドで
そんなことが起きるとは、信じ難い
ケネス、何を想ったんだろう?


終演後のプレミアパーテイ
パリオペラ座のエトワール、エリザベット・プラテルの姿に
一瞬テンションが上がったものの
そんな彼女がこの舞台を一体どう思ったんだろう、と考えたら
何だか単純に哀しくなった
プロになって11年
キャリアの後半にさしかかった今
いい作品に出逢いたい
そんなことを切実に思う



ため込んでた色んなものを発散すべく
久しぶりに朝まで飲み続ける
さすがに二日酔いで
だらりと過ごした今日一日
いい仲間と、いい話をしながらの、いいお酒だったから
たまにはいいか


とにかく降りた初日の幕
実はこれからが始まりなんだけど




f0141420_3362663.jpg

[PR]

by makikirjonen | 2009-10-25 04:34 | フィンランド国立バレエ団
2009年 09月 29日

つきひ


冬を想わせるような朝晩の寒さ
季節は確実に移り変わって行く
あっという間に


先週の初日は無事に終了
土曜日だったからかな
いつもよりもずっと盛り上がっていた観客席
Petit Mortの課題は、ひとまず眠らせて
今晩はセカンドキャストの初日
ダウソンのMillion kisses to my skinを踊る


5年前に一度踊ったこの作品
ダウソンとの厳しいリハーサルは
自分の中の色々なことを、変えた
動くということ
空間を制するということ
気持ちが少しでも引いてしまっていたら
踏み込むことのできない領域
その境界線を越えた時
限界のところで感じる快感のようなもの


5年後の今
自分は変わっただろうか、と自答する
終わりはないのだから
これでいい、ということはないにしても



気がつけば
昨日は、恩師市川歌子先生の命日
もう15年も前に言われたことが
その言葉の意味が
今頃になってはっと分かることがある
現在という自分に
色々な人達の教えが、想いが生きている
だとしたら、ただひたすらに
等身大で踊るしかないじゃないか


そう、
感じるままに



f0141420_1944894.jpg
f0141420_19443196.jpg
f0141420_19445560.jpg
f0141420_19451370.jpg
f0141420_19453184.jpg

[PR]

by makikirjonen | 2009-09-29 19:48 | フィンランド国立バレエ団
2009年 09月 26日

Great Masters


また、ドラマ


何作品も同時進行のリハーサルスケジュール
それぞれの作品にかけられる
実質的な稽古時間が少なかったこと
怪我人、病人の代役等
色んな事が重なって
何人かがキャストを降ろされた


涙に怒り
反応はそれぞれ
泣きじゃくる同僚の頭を撫でながら
好きじゃなきゃやってられない・・・と、改めて
世界の終わりなんかじゃないのにね
そんな風に思えてしまう
自信は消え去り
心のバランスが音をたてて崩れて行く
ついでに未来は
一筋の光すら見えないような真っ暗闇だったりもする


その事実を
どんな風に受けとめて
自らの肥やしにして行くか
ここはとにかく踏ん張りどころ
そしてきっと
こういう時にぐっと成長するんだろう


ダンサーも先生も監督も
とにかく変な風に焦ってる
まるで初日とは思えないバラバラ感
でも、
幕は開いてしまうー


今晩踊るのは
何度も踊っている”Petit Mort”
どんな状況でも、お客様の為であること
こういう時こそ無欲で踊る
丁寧に、稽古の通りに


Great Master初日



f0141420_23574.jpg

[PR]

by makikirjonen | 2009-09-26 23:15 | フィンランド国立バレエ団
2009年 09月 16日

舞台裏


バヤデール舞台裏
ガムザッテイの他に
別のキャストでは、パダクション、ソロシェイドも
疲れるはずだ(苦笑)


麻衣ちゃんと、Pas d'action
f0141420_2454665.jpg


1幕ワルツのシャルロット
f0141420_2463954.jpg


1幕ジャンプガールのミレラ
f0141420_2471776.jpg


苦行僧のヨウカ
f0141420_2475596.jpg




実はこのバヤデール
残す所あと2回
私はこのキャストのみフリー!
怪我人、病人が出ないことを祈って...
だってチケット買ったんだもん!!!


久しぶりに、観客になる
[PR]

by makikirjonen | 2009-09-16 02:50 | フィンランド国立バレエ団
2009年 09月 07日

スターとは


デニス・マトヴィエンコ
日本ではお馴染みのスーパースターが
ヘルシンキにやって来た
ラ・バヤデール、客演


技術的に難しいソロル役
無理がない
迷いが、ない
思いきりのいいジャンプ、歯切れの良い回転
圧巻だった


細身の引き締まった身体
余分なものは一切ついていない
常にリラックス、冗談が多い
スタジオでの彼は
まるで、お気に入りの玩具で遊ぶ少年のよう
踊ることが
楽しくて楽しくて仕方がないような


今まであまりなかったゲスト公演
今シーズンは期待してもいいようだ
特に若手の男性団員には
もの凄い刺激になること間違いない



百聞は一見にしかず



歴然と見せつけられた
その実力に、才能に興奮しつつ
異性の自分でさえ
己に立ち返るのが苦しくなるほど
選ばれたものが集う
そんな世界に生きるのは、容易であるはずもなく


そしてまたスタジオに立つ
それしか、ないじゃないか


f0141420_4575266.jpg

[PR]

by makikirjonen | 2009-09-07 05:03 | フィンランド国立バレエ団
2009年 08月 30日


長らく廃止されていた階級制度
監督の意向で
今年から復活することになった


スターダンサー(Star Dancer)
プリンシパル(Principal)
ソリスト(Soloist)
コールドバレエ(Corps de ballet)
トレイニー(trainee)


バヤデール、カーテンコール後
舞台上で初日を祝う乾杯
ダンサーだけでなく、先生達も、監督も
ついちょっと前までの固い表情が嘘のように
そこら中に笑顔がこぼれ咲く
そこで唐突に
プリンシパル昇進を告げられた


目の前にやって来た監督が
笑って言った

君は何でも踊れるからね、古典も、モダンも
僕はずっと見て来たよ、それを評価したい
これからも頑張って欲しい



拍手が心に沁みていく
みんなが次々に抱きしめてくれる
私が? プリンシパル?
全く予想していなかった展開に
ただただ驚くばかり
でも評価されるということは、認められるということは
やっぱり嬉しい


何も分かってなかった自分
外国で生きていけるかどうかも
学校を卒業出来るかどうかも
プロになれるかどうかも
ただ踊りたいこと以外は、何も
こんな所に辿り着くとは
バレエ団の最前線で踊れるようになるとは
思いもしなかったー


粕谷先生、喜んでるよね
水戸バレエに、家族に、友人に
みんなにありがとう


新たに気持ちを引き締めて
向き合って行く


f0141420_22395938.jpg

[PR]

by makikirjonen | 2009-08-30 22:48 | フィンランド国立バレエ団
2009年 08月 30日

はじまり


初日の幕が無事に降りた


カーテンコールが終わったとたん、泣けてきた
こんなこと今までになかったのに
終わったことへの安堵
この2週間、厳しいリハーサルの中
平気を装って無視して来た色んな気持ちが
こらえてきたものが
抱えてきたものが
一気にわっとこみ上げる


この状況で精一杯やった
観客も温かかった
でも、満足の行く出来じゃなかった
失敗した所、確実じゃなかった所、音と合わなかった所
アクシデントにハプニング
そんなことばかりが頭をよぎる
ほっとしたのも束の間
未熟さが痛い


やって来たマカロワに
おめでとうと言われる


”何をすべきか、貴方は分かっているでしょう
今後の舞台、しっかり先生と稽古して改善して行くように”


睨むかのように見つめられた短い沈黙の後
ゆっくりと微笑んだ




何て日々だったんだろうー


マカロワとのリハーサルは
振り返れば、宝物
特にその上半身の動きの美しさ
ドラマを伝えて行くと言う信念
そして完璧な美に対しての追求
バレエに対するとんでもない熱い情熱は
もはや神々しい
もう70歳近い彼女が
バーレッスンをする様を思い出す


さあ、これからが始まり
彼女の教えを
血肉にしていこう




f0141420_2265146.jpg

若き日のマカロワ&バリシニコフ
[PR]

by makikirjonen | 2009-08-30 22:20 | フィンランド国立バレエ団
2009年 08月 28日

明日


緊張というより、プレッシャー
出来て当たり前
その期待が痛い


沢山のドラマ
明日の本番は、自分だけじゃない
みんなで創りあげる舞台
それぞれが挑む
独りじゃないー


ふとする度に
弱気な自分を叱咤する
その、すくい取られてしまいそうな恐怖に
のみ込まれてしまいそうな不安に
負けてしまわないように


祈るような夜は
刻々と過ぎて行く


2009/2010シーズン、開幕






第1幕    
ニキヤのサラと
f0141420_2183418.jpg
f0141420_2185257.jpg
f0141420_2192027.jpg

ソロルのヤーコと
f0141420_2193997.jpg

佑介&ヴィレ
f0141420_2202125.jpg


第2幕影の王国、群舞
f0141420_220502.jpg


第3幕
ブロンズアイドルの徹
f0141420_2215262.jpg

大僧正のヘンリックに見守られて
f0141420_224222.jpg

[PR]

by makikirjonen | 2009-08-28 02:28 | フィンランド国立バレエ団
2009年 08月 19日

ガムザッテイ


ガムザッテイ役、確定


ソロルを愛するあまり
ニキヤを死に陥れるお姫様
愛するがゆえの、怒り、憎しみ
その強さの中に
美しさ、上品さ、そして女らしさを混在させる


また自信を持ちなさいと言われた
あと10日
間に合うかな...


f0141420_326730.jpg

[PR]

by makikirjonen | 2009-08-19 03:27 | フィンランド国立バレエ団
2009年 06月 10日

Kuopio


クオピオへ出発
バスで4時間くらいかかるらしい
長旅はうんざりだけど、しょうがなく
本を持って、いざ出発


踊るのはFluke
トウシューズじゃないだけ気は楽だけど
この2回公演を終えたら、夏休み
カウントダウン


しっかり、踊って来ます
[PR]

by makikirjonen | 2009-06-10 19:17 | フィンランド国立バレエ団