カテゴリ:心( 89 )


2008年 11月 05日

11月
この調子であっという間に今年も終わるのだろう


"眠れる森の美女"の配役発表があった
全14回公演だから
いつものように最低3キャストは作るだろうと
もしかしたら4キャストかもね、と話していたのに
そして沢山キャストがあれば
もしかしたらチャンスはあるかもと思っていたのに
予想に反して何と2キャストのみ


配役表は
いつだって笑いと涙を巻き起こす
何年在籍しても緊張する一瞬
張り出されたリストに
自分の名前を探す作業


先シーズン踊ったオーロラ姫
出産を経て戻って来た主力メンバー達の存在に
予想はしてた
期待したら失望する
だから期待しないようにした
でも祈るような気持ちはどうすることも出来なくて
その場所に自分の名前がなかったリスト
予想していたことだったけど
分かっていたことだったけど
やっぱり力が抜けていく


今回はユニコーンと新しくカラボス役
ユニコーンはソロのヴァリエーションがあるし
カラボスは、重要なメインキャラクター
やりがいのある役だ
カラボス役から外された子が泣いていた
前回同じくオーロラ姫だった子の名前は
ソリストどころか群舞に


そう、
まったく悲観的な状況じゃないのにね
素直に喜べない自分が、卑屈で哀しい
自分の器の大きさを知っているはずじゃないか?
踊れるという事だけで幸せだったはずじゃないか?


一度でもチャンスを与えて頂いたことを喜ぶべきだってこと
もちろん心からそう思ってるし、感謝もしてる
でも一筋縄にはいかない心
やっぱりそんな風に綺麗なだけじゃない
だって
もう一度踊りたかったから
残された山積みの課題達に
もう一度挑戦したかったから


そんな歪んだ重い心が
じわりと動いた


実力が足りないと思うんじゃない
お姫様タイプじゃないなんて思う必要はない
君は、君のオーロラ姫だったんだ
そして本当によくやったじゃないか
配役には色んな理由があるものだよ
それだけで力量の全てを計るのは意味のないことだし
自分の価値を定めるのはセンスのないことだ
人にはそれぞれの趣向ってものがあるんだから
自信を失う必要は全くないね
そして戦う相手が
いつだって自分自身だってことに変わりはないさ



我慢していたもの
大粒の、とっておきの雫が
ぽろぽろと落ちていく

そう
誰かにそう言ってもらいたかった
しっかりしなさいと
カラボスやれるんだもの、いいじゃない...じゃなくて
次にチャンスがあるはず...
みたいな根拠のない楽観じゃなくて
今まで通りでいいんだと
ただそう言って欲しかった


頑張っていない時なんか、ないもの


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無防備な心をさらけ出す
その悔しさを噛みしめ
至らなさを痛感し
いい訳なしで現実を受け入れる
大粒の雫を払い落とす間もなく歩き出す
こうやってまた
もっと遠くを目指す
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by makikirjonen | 2008-11-05 06:47 |
2008年 10月 11日


ぽろりと吐いた弱音に
思いがけず沢山の励ましが届いたこと
正直、とても驚いた


優しい優しい言葉達
そのあまりの温かさに
心の震えが止まらなくなってしまいそうで
そっと息を吐く


なんて沢山の人に
支えられてるんだろ
こんな自分の気侭な徒然を
こんなに温かく
こんなに優しく抱きしめてもらえるなんて


自分で創り上げた
強くて美しい理想の像に
押しつぶされそうになる
こうあるべきだと強く願うあまりに


そんな私に
そのままでいいって
頑張らなくていいって
一人じゃないって
そう言ってくれるみんなに
今すぐ会いに行きたくて


ありがとう


みんなみんな
色んなものを抱えて生きていく
私も抱えて生きていく

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by makikirjonen | 2008-10-11 04:13 |
2008年 10月 09日

ありがとう


ヨルマの新作に取り組む日々
新しいステップを繰り返し繰り返し身体に教えていく
身体だけじゃなくて頭も使うから
夜はグッタリの毎日
夜更かしの私が12時前に就寝


生きた心地のしない毎日
ふいに訪れた優しさにやられた...


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頑張ることは得意なはずなのに
どうしても頑張れない時があって
頭では分かっていても
心がついてこない時があって
叫んでるのに
届かない時があって
泣きたいのに
泣けない時があって


故郷からの小包は
行き場のない心をふんわりと包みこむ
このありがとうを
どうやって届けよう?


これから本番
”かもめ”は残す所あと2回
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by makikirjonen | 2008-10-09 22:14 |
2008年 09月 16日

大好きなおばあちゃんへ


うちのおばあちゃんは、世界一


おばあちゃんなのに
寝坊したりする
ついでに昼寝もする
朝の連続ドラマと体操
それから、みのもんたさんは欠かさない


階段は、一段ずつ

”よいしょ〜、よいしょ〜”

でもかなりリズミカルに上り下り
氷がとにかく大好きで
お風呂上がりには
おばあちゃん氷口に入れるから
と言っては必ず頬張る
ついでにかなりのコーヒー好き
お酒も行ける口



おばあちゃんと話すのは
また格別に楽しくて
いつだって肩の力が抜けていく


”真樹ちゃん、昔は小さくてね〜
おばあちゃんが歯医者の診察の間、大人しく一人で待っててね
とってもおりこうさんで
あの頃はほ〜んとに可愛かったのよ”


って今は??? 



帰国する度に
ママと成田までお迎えに来てくれるおばあちゃん
去年はヘルシンキまで来てくれた


舞台は、バレエを観るんじゃなくて
真樹ちゃんを観てるらしい
出番が少ないと
あっという間に終わっちゃったね〜と言う
家に帰ると


”真樹ちゃん、上手になったんじゃない
こう、手が柔らかく動くようになった”


と言っては、踊って見せてくれる
この運動神経は
おばあちゃんからの隔世遺伝らしい



いつも元気で朗らかで
いわゆる欲というものがない
人の為に、何でも一生懸命にする
見返りなんて考えたこともないみたいに



大好きなおばあちゃん
ずっと元気で長生きしてね
なかなか会えないけど
おばあちゃんに
いつもいつも元気をもらってるよ



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by makikirjonen | 2008-09-16 05:43 |
2008年 09月 09日

念う


                                               障子を空けてみろ、世界は広いぞ。
     
          

               豊田佐吉
(とよだ さきち:1867〜1930 / トヨタグループ創設者・豊田自動織機の創業者)
 

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by makikirjonen | 2008-09-09 01:58 |
2008年 09月 07日

究極の愛


はじめまして 音和ちゃん!



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小さな身体で懸命に生きてる
その笑顔を見ただけで
幸せになる


究極の愛


それはもう
究極に甘くて柔らかくて
自分の心のトゲトゲを
優しく撫でていった


そのあまりの優しさに
そのあまりの柔らかさに
そのあまりの純粋さに


大人の自分の汚さを
卑しく思う

   

愛とは他から奪うことではなくて
自己を他に与えることである

         阿部 次郎(あべ じろう:1883〜1959)

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by makikirjonen | 2008-09-07 01:38 |
2008年 08月 16日

日常


天気が悪いヘルシンキ
朝晩の冷えこむこと


日中晴れたかと思えば
雨が降る
しかも呼吸するように激しく


あんまり突然で
あんまりすごいから
その大音量の雨音に
しばらく耳を傾ける


太陽は
時々おもむろに顔を見せる
ほんの気まぐれのように


光があるだけで
その全ては違って見える
木も、建物も、そして道行く人も


立ち止まった横断歩道
眩しさに目を細めながら
そんなことを思う


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まだ思うように動かない身体と
格闘する日々


でもこうして踊れることが
単純に嬉しい
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by makikirjonen | 2008-08-16 06:06 |
2008年 08月 10日

Dear Papa


8月9日ー
丸2年が過ぎたなんて


”またな”

パパはそう言って

”またね”

私はそう答えた


記憶が鮮やかに蘇る
朝の、恐いくらいに静まり返った病院や
廊下に差し込む、溢れるような朝日や
どこか遠くを見るパパの目や
握ったその手の温かさを


ー約束

大丈夫、忘れていないよ

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by makikirjonen | 2008-08-10 05:52 |
2008年 08月 07日


ヘルシンキ、夜になって晴れた
午後8時ー
外はまだまだ明るい


iPodを持って散歩に出る
もう自分の庭の様なセントラルパーク
森の持つ、色んな顔も知ってる
春の、夏の、秋の、
そして長い冬の姿も


ピーターラビットみたいなうさぎ
緑の木々の間を軽やかに跳ねていく
生命力漲る美しい北欧の夏
私の、8回目の夏


そうー
嬉しくても涙が出るんだったね


たった1通のメール
その、とてもとても短い文章に
心がゆっくりほどけていった
ひょんな事で
ささくれ立った心が


心が届くとき
それはいつだって
いつだってとても優しい


胸一杯に
森の空気を吸い込んでみる
木々はひたすら真っすぐに
そして
静かにたたずむ


あんまり綺麗だったから
思わず立ち止まって
空を見上げた

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by makikirjonen | 2008-08-07 03:24 |
2008年 08月 03日

最後の授業


今日の次には明日が来て
その先にも新しい日が待っている
そうやって
当たり前のように人生は続いていく
しかし、これから先もずっと続くと思っていたその人生に
「終わりの時」があると知ったとき
あなたは何を考えるだろうか――




カーネギー・メロン大学教授、ランデイ・パウシュ(Randy Pausch)氏 が
同大学の講堂で行った、『最後の授業』

趣旨は、"死の直前に伝えたいこと"

実はパウシュ氏
昨年8月に、膵臓から肝臓へと転移した癌により
余命3ヶ月から半年と宣告された


若すぎるパウシュ氏の最後の授業
スクリーンに映し出された演題は
『子供のころからの夢を本当に実現するために』
それは「最後の授業」であると同時に
幼い3人のわが子に遺すためのメッセージだった


人生の幕切れがそう遠くないと知りながらも
自分を「本当に幸せ者だ」と言える...
自分の人生をこんなにも素晴らしいものにしてくれた人々への感謝で溢れる授業は
「死ぬ」ということではなく
「生きる」ということについての
力強いメッセージだったように思う


そして去る5月18日、宣告から9ヶ月...
母校であるCMUの卒業生へのスピーチの様子


It is not things we do in life
that we regret on our death bed
It is the things we do not

人が人生の最期に後悔するのは
何をしたか、ではなく
何をしなかったのか、である



パウシュ氏、先月25日に永遠の眠りについた
47歳ー
短すぎる一生だが
情熱と愛のある人生を全うしたのだろう



心の中の
何かが音をたてた
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by makikirjonen | 2008-08-03 04:29 |