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2009年 12月 31日

霧のむこうに


ここ数ヶ月
人間模様の大波小波に振り回された感がある
素敵なことも、喜ばしいことも、悲しいことも
くだらないことも、取るに足らないことも
信じられないような、信じたくないようなことまで
それはそれは目まぐるしく起こってしまったから
不必要なくらいに揺さぶられ、引きずられ、動揺した
その度に自分の色んなことと重ね合わせては
熱くなったり、苦しくなったり、うっとりしたり、同情したり、ほっとしたり
振れ幅がいちいち大きくて参った


持っていないものに恋い焦がれ
足りないものを埋めようとする
認められたいとか、愛されたいとか色んな表現があるけど
誰もが持つこころの奥底にある想いの根本は
幸せでありたいー 、という
きっとものすごくシンプルなもののはずなのに
想いが形を変えるとき
それはものすごい力をもって
誰かを心から微笑ませたり、国境を越えて溜息をつかせたりする
そしてそんな事実に
大いに翻弄される自分


世の中の不確かさを痛過ぎるほど強く感じながら
足りないものって何なんだろ
大切なものって何なんだろ
守るべきものって何なんだろ
考え始めたら何だか急に切なくなって、やるせなくなって、淋しくなって
困ってしまった


でも、今日仕事が終わって外へ出たら
この数日間の気温上昇ですっかりびじゃびじゃの灰色に変わり果ててしまった雪が
まるで魔法のようにまた真っ白くなっていて
思わずわあっと声が出た
まだ深々と降り続ける雪を見上げながら歩みを進めるうちに
ゆっくりと心が定まっていく
同じ景色なのに、こんなに違って見えるとはー
と思った途端にはっとする


不確かだからもっと大切に出来るんじゃないか
永遠じゃないからうんと尊く思えるんじゃないか


そうだ、
ごまかしたりしないで
ちゃんと自分と向き合う勇気さえあれば怖がらなくていい
足りないことも、大切なことも、守るべきものも、幸せも
全部自分の心が決めるんだから
何度もはっとして、その度に立て直して行けばいいじゃないか
そうして日々を大切に紡いで行けば
きっと後悔しない


踊れることに感謝しながら
大切な人達の愛に感謝しながら
2009年を締めくくる



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Photo by Ken Takeyama
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by makikirjonen | 2009-12-31 04:50 |
2009年 12月 29日

水戸バレエのみんなへ


幸せは
ひょっこりとやってきたりする


水戸バレエ研究所から届いた
クリスマスカード


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一人一人にお礼を言って
一人一人と話ができたらいいのだけど



このブログを読んでいますというコメントに
何だかちょっと恥ずかしくなる
弱音に文句、不安に葛藤
本当は、もっと先生らしく先輩らしく
いつもきらきらしていなきゃいけないかなあと
思ったりして



一緒に過ごせる時間は、ほんのわずかだけど
その若い心に何か、かすかにでも残せたら
と秘かに願いながら
無限の可能性を持つみんなが
色んな事を乗り越えながら、でもしゃきっと背筋を伸ばして
それぞれの未来へ歩みを進めて行って欲しいと
そんなことを
いつもいつもヘルシンキから祈り続ける


みんなの成長を楽しみに


本当にありがとう
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by makikirjonen | 2009-12-29 05:56 | 水戸バレエ研究所
2009年 12月 24日

ねがいごと


Wishing you...

Very Merry Christmas



大切な人達が
微笑んでいますように
穏やかな一日でありますように


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by makikirjonen | 2009-12-24 19:14 |
2009年 12月 20日

なす


10歳5ヶ月 66.5kg
ニューファウンドランド犬
12月17日午前11時永眠


ふさふさのお腹が静かに上下する
その規則正しい動きが
少しずつゆるやかに、そしてやがて永遠に止まってしまうまでの時間は
あまりにも正確に刻まれ
そしてあっけなくやって来た


ついさっきまで動いていたのに
まだ温かいのに
横たわった大きな茶色のもしゃもしゃは
まるで寝ているように
でももう二度と動かない
この選択はなすのためだということを
繰り返し思い出しては言い聞かせる
でも、抜け殻みたいな身体に力が入らない
感じるのは頬を伝わる液体の温かさだけ
ああ、
この身体を一体何度撫でただろうー


なすが眠りにつて3日
溢れる思い出の中
何だか何も言葉にならなかった
忙しくしていたお陰で、大分紛れてはいたけど
意識がゆるんだ途端に
不意にぽろぽろと涙が止まらなくなってしまう
そんなことの繰り返し


森を、毎日歩いたね
美しく晴れた緑の夏の午後を
冬の魔法のような色の朝日の下を
緊張から解き放たれた舞台後の、夜の静寂の中を
嵐の日も、熱があった日も、二日酔いの朝も
毎日、毎日、歩いたね
手が痛くなるまで念入りにしたブラッシング
好物のお肉を前に、鼻息荒く目を輝かせる姿
真っ白な雪の中に埋もれるのが大好きで
チョコレートケーキに粉砂糖をかけたみたいになってたっけ
悪夢を見てうなされたり、夢の中で走ってたり
幸せに微笑む日も
平和な平和な普通の日も
こらえ切れない哀しみに大泣きした日も
どんな日も一緒に過ごした
来る日も来る日も



ああ、
こんなんじゃ、書ききれるわけがないや



一体何度哀しい思いをしなきゃならないんだろう
じっと痛みに耐えながら
その寂しさや、苦しさや、辛さが
自分の身体に溶け込んでいくのをひたすらに祈りながら
時をやり過ごす



なす、本当にありがとう
いっぱいの愛をありがとう



また、会おうね




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by makikirjonen | 2009-12-20 21:18 |
2009年 12月 15日

日々


マイナス10℃、快晴
ヘルシンキに
やっと冬がやって来た


完全防備で外に出たものの
風が強いからたまらない
あんまり冷たくて
ちりちりと痛む頰に思わず手を当てながら歩く
でもー
久しぶりに晴れた明るい色の空は
突き抜けるように高くて
さらさらの真っ白い雪がきらきら光る
綺麗


週4回のくるみ割り人形に少々辟易しながらも
舞台に立てることに感謝だと
自分を叱咤激励し、少しでも向上すべく神経を張りつめる
そんな現実から逃げるように本の世界に浸り
また現実に戻っては同僚の愚痴を聞き不安を聞き
後輩の涙をぬぐってもやる
心は遠い日本の友人たちに想いを馳せ
元気を養うべく身体が喜ぶものを食し
妹との長電話に癒される
規律を乱すことなく流れゆく師走の日々


そしてそんな淡々とした毎日の中に
実はそれはそれは素敵な出逢いがあったりもして
ものすごく気の合いそうな予感のしたその人と
ものすごく自然に仲良くなって
心の、尖ってしまったり弱ってしまってるような部分を
削ったり温めたりしていけるような人間関係に
すごくワクワクしてたりもする


ああ、
そして今日も終わって行く




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by makikirjonen | 2009-12-15 06:26 |
2009年 12月 09日

こんな日には


”その先がどうこうではなく
        意思のある選択が人生を創る”



なるほどー
そうかもしれない
本番のない夜はゆったりとリラックス
ちらりと開いた本にあった一節で
思考が、飛んだ


自分のこと、同僚のこと、親友のこと
それぞれの抱え込んだ不安や
否応無しに引き込まれゆく波や
溢れんばかりの情熱や
絶望的な現実や、それでも捨て切れない希望やら
生きていくということの意味を考え出してしまったら
何だかものすごく息苦しくなって
でも同時にものすごく愛おしくもなって


すごく疲れた


それでも
人生が愛おしいー
今そう思える自分にほっとする
そうしたら
急に旅に出たくなった




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by makikirjonen | 2009-12-09 06:21 |
2009年 12月 05日

オランダ大使館


Wayne Eaglingと共に
くるみ割り人形のもう一人の振付家である
Toer van Schaykの招待で
オランダ大使館にてレセプションが開催された


ヴァイオリンとピアノの演奏に耳を傾けながら
4年間過ごしたオランダという国での日々に思いを寄せる
鮮明に蘇る記憶に驚きながら
しばらく過去の郷愁に身を委ねてみる


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数々の扉を開けて進むうちに
失ってしまったものはあるんだろうか
何かを選択するということは
別の何かを失うということ
失ったのではなく、選んだと言うべきか
センチメンタルにさせるのは
空腹に飲んだワインのせいに違いない


永遠とは、瞬間に凝縮された時のことなのだと
どこかで読んだ言葉が頭をよぎる
オランダでの思い出たち
何年経っても色褪せない歓喜の瞬間は
憶い起こす度静かな興奮に包まれ
未だ心を躍らされる
永遠、かー


思い出してみれば
学生時代初めて参加したのが
オランダ国立バレエ団のくるみ割り人形、雪の精だった
しかも、同じヴァーション
群舞だったけれど、それはそれは緊張したっけ
10年後もまだ同じ作品を踊り続けることになるなんて
思いもしなかったな


未来のことなんて、本当に分からないー



くるみ割り人形開幕
長丁場、色々な想いを胸に




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              佑介と
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by makikirjonen | 2009-12-05 22:29 |
2009年 12月 02日


I finally said the magic words...
I QUIT DANCING.


え?
貴女が?


オランダ学校時代の後輩
現在シュツットガルトバレエ団在籍
バレリーナになるために生まれて来たような子
学生時代は
彼女のその美しいラインに何度溜息をついたろう
まだ本当に幼かったけれど
舞台の彼女は、地上に降りて来た天使みたいに踊った


溢れんばかりの才能と若さと
でもー
駄目な時もある



なんだか、力が抜けた



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by makikirjonen | 2009-12-02 04:22 |
2009年 12月 01日

月曜日


本格的にゴタゴタか
くるみ割り人形、続々キャスト変更
まだ序曲、ouverture
朝の基礎トレーニング中
リハーサルのキャスト変更をダンサー達に告げるため
バタバタと走り回る先生達の顔は悲愴だ
監督もお怒りの模様だが...


今日の段階では
ファースト+セカンドキャストで花のワルツソリストだそう
トータル10回、2人のパートナーとそれぞれ5回ずつ
残り6回はまだ未定
やれと言われたことをやる、シンプルに
あちこちで飛び交う文句の嵐
ひきずられないようにするのにも、エネルギーがいる
他人じゃない環境じゃない
向き合うのは、自分だ


振付家のウェイン・イーグリング(Wayne Eagling)
現イングリッシュナショナルバレエ団監督が本日到着
7年前に比べると少し歳を取った感じがするけど
彼のエネルギーに、リハーサルが急に楽しいものとなるから不思議
いい時間だった


生温い空気は
とても12月になるとは思えない
さあ、今年最後の月
挑戦し続けることを忘れない


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by makikirjonen | 2009-12-01 03:32 |