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DANCING FOR DREAMS /水戸バレエ研究所、そしてフィンランド国立バレエ団へ

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2009年 09月 26日

Great Masters


また、ドラマ


何作品も同時進行のリハーサルスケジュール
それぞれの作品にかけられる
実質的な稽古時間が少なかったこと
怪我人、病人の代役等
色んな事が重なって
何人かがキャストを降ろされた


涙に怒り
反応はそれぞれ
泣きじゃくる同僚の頭を撫でながら
好きじゃなきゃやってられない・・・と、改めて
世界の終わりなんかじゃないのにね
そんな風に思えてしまう
自信は消え去り
心のバランスが音をたてて崩れて行く
ついでに未来は
一筋の光すら見えないような真っ暗闇だったりもする


その事実を
どんな風に受けとめて
自らの肥やしにして行くか
ここはとにかく踏ん張りどころ
そしてきっと
こういう時にぐっと成長するんだろう


ダンサーも先生も監督も
とにかく変な風に焦ってる
まるで初日とは思えないバラバラ感
でも、
幕は開いてしまうー


今晩踊るのは
何度も踊っている”Petit Mort”
どんな状況でも、お客様の為であること
こういう時こそ無欲で踊る
丁寧に、稽古の通りに


Great Master初日



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# by makikirjonen | 2009-09-26 23:15 | フィンランド国立バレエ団
2009年 09月 25日

とまらない


今週土曜から始まるトリプルプログラム
Great Masters

-Million Kisses to my skin (David Dawson)
-Petit Mort (Jirí Kylián)
-Sechs Tänze (Jirí Kylián)


白鳥の湖も同時進行の今
しっかり稽古できていないのが現状
でも、待ってくれない時間
文句を言っている場合でもなく
いい訳をしてる余裕もない
とにかく、この限られた稽古時間を有意義に
集中して取り組むだけ


でもー
古典とはまた違うこの世界
そう、魔法がかかる
空間に身を投じ
音楽に溶けて行くような
この感じが
すごく、すごく好きだ


明日はジェネラルリハーサル




キリアンで使う衣裳
とまらない_f0141420_403218.jpg


休憩は楽しくなきゃねっ
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# by makikirjonen | 2009-09-25 04:05 |
2009年 09月 24日

Red Nose


Do Something Funny for Monney
と言うキャッチフレーズで
実施されているキャンペーン
”Red Nose Day”
別名Comic Reliefとも呼ばれ
笑えることをしながら募金を募って
それを世の中の役に立つことに寄付するというもの


フィンランドのテレビ局YLE1が
その番組制作の一環で
バレエ団、朝の稽古に潜入
あわててカメラを取りに楽屋へ!



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もうその動き方が
半端なく可笑しくて
笑った笑った

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すごくいい活動だ

# by makikirjonen | 2009-09-24 04:07 |
2009年 09月 21日

ママ


日曜日
久しぶりに目が覚めるまで眠る
あわただしい1週間だった
楽しく有意義な時間の一方で
日常の”するべきこと”が、滞る


窓を開け、音楽をかけながら
洗濯機を回し、掃除機をかけ、床まで拭いてみる
たまったメールを返信し
頼まれていたことを終わらせる
朝のやわらかい光の中で
すべきことを、淡々と方付ける


本当は1日中家に居ようと思ってたのに
あんまりいい天気だから
その、秋の初めの空気を身体中で感じたくなって外へ出た
1週間前母と一緒に歩いた同じ道
また少し色が変わった木々の葉を見上げながら
ゆっくり歩く


そう、恐ろしいことにもう1週間経ってしまうのだけれど
母が舞台を観に来てくれた
はるばる日本から、地球の反対側の北国へ
本当は、そのすべての演目を観てもらえたらいいのにね
そんなことは叶う訳もなく


1年に1回は、と言う母に
なるべく完成度の高い舞台をと
少し緊張してしまったけど
実は母の方が緊張していたらしい....
終演後、無事に舞台を務めてくれて良かったと
はしゃいだ調子で舞台裏を見渡す
そんな姿に、嬉しくなった


離れて暮らす日々
恨めしい距離は、普通の母娘のように
気軽に会ったりすることが出来ないから
私が母にしてあげられる
多分、一番親孝行なこと


ママ、観に来てくれてありがとう



青空の下
そんなことをぼんやり思い出しながら
駆け抜けて行く秋を
瞬く間に過ぎて行く日々を
心から愛おしいと思った


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# by makikirjonen | 2009-09-21 05:11 |
2009年 09月 18日


ものすごい舞台だった


ソロルは、シュツットガルトバレエ団の
Friedemann Vogel (フリーデマン フォーゲル)
悩ましいほどの美しさ
古典作品でこんなに感動したことは
今までなかったかもしれない


戦士ソロルは、駄目男なのかと思ってた
金と地位、そしてガムザッテイの美貌に
一瞬たりとも心が揺らいでしまうような
古典バレエのほとんどに登場する駄目男達と同じなのかと
でもー
フリーデマンのソロルは
真にニキヤを愛する戦士だった
大きな大きな運命の波に呑まれ、翻弄されてしまう
むしろ勇敢な被害者だった


空間を制するその跳躍
完璧なプロポーション
そして何よりも自然な演技
観ているだけなのに
身体中の血が熱く駆け巡る感じ
そして何だか涙が出て来た
そのあまりにも完成された美に



舞台人としてー
演じることの重要性を痛感する
しかしそれはあくまでも自然で
そしてその瞬間の
真実でなくてはいけないこと


ああ
言葉にならないや




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# by makikirjonen | 2009-09-18 06:20 |